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BRUNOミニベロを走行性能重視カスタム

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お知らせ
2020.8.30

こんにちは。

本日は面白いご依頼を承りましたので紹介いたします。

ミニベロのBRUNOを走行性能を上げるカスタムです。

BRUNOってどちらかと言うとクラシカルに乗る方向でカスタムを

する方が多いのですが、

 

走行性能を上げる事を重視したご依頼を賜りました。

バーテープは茶色にしといてください、と言う所だけご指定され

あとは基本お任せをしていただきました。

整備士冥利に尽きるご依頼です。

 

まず、8速のクラリスから10速のティアグラにカスタム。

ミニベロですと漕がないとすぐに速度が落ちるので

絶えずチェーンが動いているイメージですから、

11速より10速の方が耐久性は高いと思われます。

 

そしてフロントアウターギヤを58T。

5つ穴でPCDが130でなおかつリーズナブルな物を探しました。

しかもチェーンガードが着いているので、外へチェーンが外れる事が

防がれると想定しております。

ただ、アウターとインナーの歯数差が大変な事になるので、

インナーにしたときにフロントディレーラーとチェーンが干渉します。

 

ですので、フロントインナーギヤも46Tに変更しました。

58-46Tの組み合わせ。

本来この46Tはアウター使用でメーカーさんも考えられていたと思いますが、

インナーに使用されました。

・・魔改造です。

 

ただこのまま着けるとアウターギヤとインナーギヤのクリアランスが少ないので

インナーギヤにチェーンを入れるとアウターギヤと干渉します。

ですので、ワッシャーを加工して挟んで、

インナーギヤを少しBB軸側にオフセットさせます。

 

ワッシャーを0.6㎜厚に加工して

インナーギヤとクランク内側に1枚

アウターギヤとクランク外側に1枚

内外0.6㎜ずつオフセットしてアウターギヤとインナーギヤは

チェーンが干渉しなくなりました。

ただ、これだけオフセットさせるとどうしても

フロントディレーラーとチェーンが当たる箇所が出ますので、

アウターギヤでフロントディレーラーに干渉しないように調整しました。

 

そしてリヤは11-34Tのワイドレシオにして様々なシーンに

対応できるようにしていきます。

レバーもWレバーからSTIになったのが良いですね。

ワイヤー類はバーテープ内装です。

フレームのシフトアウター受けにアジャスターを着けるクリアランスが

なかったため、シフトアウター間にアジャスターを着けています。

 

ハンドル周りもスレッド式から簡易的に

アヘッドステムが対応できるシステムにします。

これでポジションを調整するのも容易になります。

このパーツ群ですね。

ハンドル周りはシルバーに残したのは私のこだわりです。

どことなく羊の革をかぶった狼的にしたかったのです。

とは言ってもアウターギヤや変速等のドライブトレインが

ブラックになったため、レーシーな雰囲気は自然と出てきてます。

とてもカッコいいです。

 

御来店お待ちしております。