BRUNOミニベロを走行性能重視カスタム
こんにちは。
本日は面白いご依頼を承りましたので紹介いたします。
ミニベロのBRUNOを走行性能を上げるカスタムです。
BRUNOってどちらかと言うとクラシカルに乗る方向でカスタムを
する方が多いのですが、
走行性能を上げる事を重視したご依頼を賜りました。
バーテープは茶色にしといてください、と言う所だけご指定され
あとは基本お任せをしていただきました。
整備士冥利に尽きるご依頼です。
まず、8速のクラリスから10速のティアグラにカスタム。
ミニベロですと漕がないとすぐに速度が落ちるので
絶えずチェーンが動いているイメージですから、
11速より10速の方が耐久性は高いと思われます。
そしてフロントアウターギヤを58T。
5つ穴でPCDが130でなおかつリーズナブルな物を探しました。
しかもチェーンガードが着いているので、外へチェーンが外れる事が
防がれると想定しております。
ただ、アウターとインナーの歯数差が大変な事になるので、
インナーにしたときにフロントディレーラーとチェーンが干渉します。
ですので、フロントインナーギヤも46Tに変更しました。
58-46Tの組み合わせ。
本来この46Tはアウター使用でメーカーさんも考えられていたと思いますが、
インナーに使用されました。
・・魔改造です。
ただこのまま着けるとアウターギヤとインナーギヤのクリアランスが少ないので
インナーギヤにチェーンを入れるとアウターギヤと干渉します。
ですので、ワッシャーを加工して挟んで、
インナーギヤを少しBB軸側にオフセットさせます。
ワッシャーを0.6㎜厚に加工して
インナーギヤとクランク内側に1枚
アウターギヤとクランク外側に1枚
内外0.6㎜ずつオフセットしてアウターギヤとインナーギヤは
チェーンが干渉しなくなりました。
ただ、これだけオフセットさせるとどうしても
フロントディレーラーとチェーンが当たる箇所が出ますので、
アウターギヤでフロントディレーラーに干渉しないように調整しました。
そしてリヤは11-34Tのワイドレシオにして様々なシーンに
対応できるようにしていきます。
レバーもWレバーからSTIになったのが良いですね。
ワイヤー類はバーテープ内装です。
フレームのシフトアウター受けにアジャスターを着けるクリアランスが
なかったため、シフトアウター間にアジャスターを着けています。
ハンドル周りもスレッド式から簡易的に
アヘッドステムが対応できるシステムにします。
これでポジションを調整するのも容易になります。
このパーツ群ですね。
ハンドル周りはシルバーに残したのは私のこだわりです。
どことなく羊の革をかぶった狼的にしたかったのです。
とは言ってもアウターギヤや変速等のドライブトレインが
ブラックになったため、レーシーな雰囲気は自然と出てきてます。
とてもカッコいいです。
御来店お待ちしております。