重要:ネット通販サイトで購入された自転車への当店の対応方針について
【ネット通販サイトで購入された自転車への当店の対応方針について】
掲題の件、当店の対応方針を述べさせていただきます。
ご不快にならないように出来うる限り事実ベースで述べさせていただきます。
ご了承下さい。
※文が長くなっている点も本当に申し訳ございません。それだけ危険を感じている事でもございます。
このブログでは
①ネット通販サイトで購入された自転車の対応はお断りさせていただく事がある場合
②お持ち込みでの防犯登録に関して
を記させていただきます。
近頃、ネット通販サイトで購入された自転車のお持ち込みが増えております。
お持ち込みいただいた自転車の車種名などを元に調べさせていただくと
某大手通販サイトでクロスバイクやロードバイクが2~3万円で販売されている商品で
ある事が多いです。
ここでなぜ①ネット通販サイトで購入された自転車の対応はお断りさせていただく事がある場合
につながる事があるかお話させて下さい。
ネット通販サイトで購入されたスポーツバイクの整備をご依頼いただくケースが
非常に増えております。
背景にはコロナ禍による自転車の品薄やネット通販への理解が深くなった事があると
感じます。
しかし、そういったスポーツバイクを触っていくうちに
・フレームエンド(後輪側)の平行が出ていない事が非常に多い事に気が付きました。
フレームエンドにしっかりと後輪を入れるとフレームに対してホイールの中心が出ないのです。
エンド修正工具で修正し、フレームエンドの塗装ムラをリューターで削って修正し、
フレームエンドの平行を取りましたが、まだホイールの平行が出ません。
・後輪のセンター(中心)が出ていない事にも気が付きました。2~3㎜ずれている事がほとんどです。
つまりフレームエンドもホイールも全く中心が出ておらず、ハブナット(クイックレバー)を
無理矢理左右で平行を取らず着けて、センターを出している状態で納品されている事になります。
・そしてフレームエンドの幅もホイールシャフト幅に対してあっていない事が多いです。
大体がフレームエンドを幅広くし、ホイールシャフトにワッシャーなどを入れて
無理矢理ハブナットやクイックレバーで締め付けている物がほとんどです。
いくらフレームセンターを取ろうとしてフレームエンドや後輪のセンターを調整しても
フレームが最初から狂っている事が多いのです。
ネット通販で購入された自転車は後輪は着いたまま、前輪が外れた状態で納品される事が
多いようです。(前輪はクイックレバーで簡単に取り付ける事が出来る車種が多いです。)
しかし、後輪はチェーンや変速機があるので取り付けた状態で入荷される事がほとんどなので
無理矢理センターを出している事にお客様が気が付かず、そのまま乗ってしまう事が
多いようです。
※個人的にお客様が誤魔化されている状態と感じます。
これはかなり危険です。何かしらの衝撃でフレームエンドに対して後輪がしっかりはまったら
ホイール(タイヤ)と、フレームが干渉する可能性がありますし、
ブレーキに対してもホイールが干渉する可能性があり、
急に走行不能になる事もあります。
まだまだ、他にも造りが甘い所はあります。
例えばフロントフォークの精度や、各ベアリングの精度等・・・
しかし、さらに長くなります。
後輪に対しての不具合が一番多いので代表例として挙げました。
結論から申し上げますと、すべての不具合を直す事は当店は可能です。
しかし、すべての不具合を直した時にネット通販サイトで購入された時の
自転車の金額の1~2台位の工賃がかかる可能性もございます。
それだけのお金をかけてようやく普通の状態にしても
着いている部品の精度も低い事が多いので、劣化も早いです。
また、こういったネット通販で売られている電動自転車も
最近は市場価格に対して非常に安い4万円くらいの物もございますが、
同じような理由があります。
もちろん無下にお断りすることはなく、一度拝見はさせていただきますが、
残念ながらネット通販で購入された自転車は安い事と良い品質が伴う事は少なく、
ネット通販で購入されたお客様と店舗側で建設的な時間を築くことが難しく、
①ネット通販サイトで購入された自転車の対応はお断りさせていただく事がある場合
もあると当店は対応の方針をさせていただきます。
ご了承下さい。
②お持ち込みでの防犯登録に関して
です。
ネット通販サイトで購入される場合も含めて、防犯登録の加入は義務ですので、
対応はさせていただきます。
しかし、譲渡証明書もしくは保証書が無い場合はお断りさせていただきます。
譲渡証明書の場合はお譲りされた方のサインや押印が必要です。
保証書も自転車名と車体番号、そして販売元の押印。
これらの記載、押印が無い場合はお断りさせていただきます。
修正加筆はあると思いますが、方針を記載させていただきました。
踏み込んだお話であるため、ご不快な思いをさせた方がいらっしゃったら
申し訳ありません。
しかし、お客様と店舗側、双方建設的な時間を築くためのお話です。
ご理解いただけたら幸いです。
じてんしゃ RINGS株式会社
代表取締役
田村 裕貴