【店長日記　直すと言う選択】

こんにちは！

秋が深まり朝と夜は肌寒い位の日も出てきましたね。

私は金木犀の香りが好きなのですが、今年もいつの間にか咲いて

いつの間にか香りが出なくなってきました。

私が子どもの頃は9月末から10月頭位に良く香っていた記憶が

ありますけど、最近は暖かい・・・と言うか暑い！日が増えたからか

少し香るのが遅くなりましたかね。

 

さて、タイトルの通り自転車の修理に関してです。

じてんしゃRINGSではお客様の自転車でのお困りごとを

解決したいと強く考えております。

 

元々敷地面積が15坪くらいの小さなお店ですので、

自転車を数並べる事も難しいので、新車は基本注文が

多いスタイルです。

 

小さなお店を狭くするよりも、修理作業スペースを広げる方を

選んでおります。

 

さて、いきなりですが、この車輪歪みはわかりますか？

Sの字と言うかまるでポテトチップスみたいな形に変形しております。

横からの衝撃でこのようになったようです。

乗り手の方がお怪我が無ければ良いのですが。

 

このタイプの歪みになると基本修正したい方向のスポークが

変形に負けて引っ張れなくなっていたり、反対にこれ以上

緩めたくないのに、緩めないと調整が取れなくなっていたり、

Sの字、ポテチになっているリムは交換が選択肢となります。

お客様にもお伝えはしております。

 

ただ、もし調整で直る事があったらと言う可能性も残し、

お預かりですので、考えうる調整をしてみました。

踏んで修正をかけてまた、張力調整。

・・・しかし、やはりどうしても縦振れがひどい所と

自分の中では許せないくらい張力バランスがひどいので

無理と言う事になりました。

 

いつかは人時生産性と言うお話をしましたが、

今回のこの時間はお客様にはお預かりでお時間をいただいているので、

その中でもし、万が一に修正が出来て、お客様へ早くお渡しできる事や

自分の知識や経験の拡充にも繋がると考えてやってみました。

 

結果は今までの経験則通り無理と言う判断でしたが。

自分の中で、ある程度この業界も長くなり、経験や技術が着いて

来ているのであれば、お客様に直すと言う選択で貢献する事が

この仕事の醍醐味なのではないか？と考えております。

 

ただ、前にも申し上げました通り、お客様には大切なお時間があり、

我々も営利企業ですから、一つの事に時間をかけすぎる事はできません。

その時その時適切な判断で、お客様に技術や知識で直す。または

新たな体験をしていただくと言う事を提案できるように、

まだまだ成長したいと改めて思うのでした。

 

私は今年でちょうど20年自転車業界におります。

しかし、まだまだ覚える事があり、日々楽しさも感じております。

生涯成長期でありたいです。