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店長日記 再生スポーツバイクに取り組む事

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店長日記
2024.12.24

【店長日記 再生スポーツバイクに取り組む事】

こんにちは!

今週、2台買い付けに成功したスポーツバイク。

ANCHORのRA800と

CANNONDALEのCAAD8。この2台を再生しております。

今週中には2台とも出来るかな。

 

雑多な画像ですみません。

再生スポーツバイクは若手の技術習得にも

役立ってくれています。

なんと、今の若手は逆に外通しに触れる機会の方が少ないらしく!

「作るの簡単で良いですね!」と、感動しておりました。

私は最近のフル中通しで辟易しているので、ジェネレーションギャップを感じる

物事の感じ方ですね笑

 

まぁ、外通しは外通しでケーブルルーティングの美しさと言う物が

あってだね・・・?

と、言いたいのもありますが、頼もしい若手の組付けを見ながら

再生するのにあたって要点を共有しております。

まずは一台完成。

ANCHORのRA800と、言う車種です。

アルミボディの懐かしい趣ある一台。

最近はブリヂストン!と表記される事も多いメーカーですので、

このANCHOR前面出しの見た目も中々良いですね。

実寸ですので、多少の誤差はあるかもしれませんが、

シートチューブが460㎜で

トップチューブが500㎜です。

160~170㎝位の方に丁度良いサイズ感かもしれませんね。

再生スポーツ自転車 ANCHOR RA800 12.24入庫

価格は55000円で設定します。

スタンドと、片面フラット片面SPDのペダルも着いております。

 

再生スポーツバイクの取り組みは

広義で見ると大義としてはサステナブルなどもあるかもしれません。

しかし、私は本当に単純に考えていて、

まず、本当にゼロから自転車を始める層にリーズナブルに

自転車店が整備した物をお届けしたい。

と、言うのがあります。

 

今の自転車の技術革新は素晴らしいとは本当に思います。

しかし、本当にゼロから自転車を始める層にもしかしたら

オーバースペックでオーバープライスかもしれないと言うのも

個人的には感じております。

 

みんながみんなディスクブレーキで10段以上の多段変速を

求めているわけでも無いと思うのです。

 

この辺りゼロからのユーザー層を忘れてちょっと

進化に目を向けすぎたのがこの10年の自転車業界なのではないかな?

と、思います。

 

繰り返しますが、ディスクブレーキによって自転車は素晴らしい進化を

遂げています。

しかし、いきなりそこに行く前にはじめの一歩の様な

自転車も必要なんじゃないのかな?と。

 

日本の世帯年収が上がっていたら需要も高い物が出やすくはなると思います。

しかし、輸出可能な一部上場企業以外は実質スタグフレーションの様な

状態の日本だとここ2年位、私は感じております。

 

日本で400万の年収の世帯を一番多いゾーンと仮定して、

今の電気代なりガソリン代等が上がっている世の中で

何パーセントが趣味への支出として出来るのでしょう。

私は(家族構成にも寄りますが)、頑張っても年収の

3~5%なのではないか?と個人的には考えております。

そうなると12~20万であると想定して。

自転車は本体だけを買えば楽しめる物ではありませんから、

ヘルメットやライト等保安部品や必須部品を買うとすると

本体は8~15万円くらいになっていくのではないか?と。

 

そこでファインチューニングをされた再生バイクと言うカテゴリーで

5~8万円くらいでアプローチ出来たらどうなのだろうか?

余ったお金でより快適に乗るためのウェアとかイベントへの

支出が出来て結果、自転車の楽しさが伝播されていくのではないか?と。

※勿論ガイド出来る販売店と言うのも大切です!

 

さらに当店の場合は若手と技術や知識の共有や習熟の機会にも出来て、

よりお客様へのサービスレベルが上がっていく機会としても

捉えております。

 

そして、打ち捨てられていく物が蘇るストーリー。

まさしく三方良しみたいな取り組みなのではないかな?と。

 

まだまだ、はじめたばかりの取り組みで、

色々と学んでいく機会はあるとは感じておりますが、

理念として

自転車の楽しさと可能性を一人でも多くに伝えたい。

これをしっかりと柱に取り組んで参ります。