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店長日記 コストパフォーマンスと言う表現

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店長日記
2025.2.10
【店長日記 コストパフォーマンスと言う表現】
こんにちは!
予約制にしてからずっと手を動かしてます。感謝、感謝。
さて、今。過去5〜15年間の再生電動自転車の組手伝いをしています。

10〜15年前の個体の方が戻りが良いです。
反対に5年位前の比較的新しい個体の方が傷みが激しく、再生に苦慮します。

この15年間の所得水準の上昇推移に対して、電動自転車に限らず物価上昇推移がバランスが取れているとは個人的にはどうにも思えません。

現在の品質が”コストパフォーマンス”になっているかも良くわかりません。
中国企業と深く関わった私は昨年からブログ等でコストパフォーマンスを喧伝する事はやめました。
※コストパフォーマンスと言う単語自体は否定しません。

良く
「105がついてて〇〇万、コスパ抜群」
とか
「ホイール重量〇〇でセラミックベアリングで〇〇万、コスパ抜群、買い!」とか
YouTuberの方々が宣伝しているのを
見ますが、勿論手法としては理解しますが、昨今のこの業界に生業として従事している身からは首を傾げる事が多いです。

コスパの中には直しやすさや、マニュアルや手順書や部品調達含むインフラ整備が含まれると考えています。

繰り返しますが昨年上海ショーで
前後1100gで売価9万円の50mmハイトのカーボンホイールを拝見しました。
曰く「T1100カーボンでセラミックベアリングで、最高の品質だ」、そうですよ

“コスパ”だけなら買いですよね。
でも、仕様書も何もない
素材を考えればコストが見合わない売価のこの商品、買いたいと思いますか?

自転車雑誌もそうですけど、
今の経済事情でコスパって安易に喧伝しない方が良いと思うのです