中国メーカーホイールをばらしてみて
こんにちは、スタッフの境原と矢澤です。
矢澤:私は中華ホイールであるODINのSS-V50のリムを8月3日に購入させて頂きました。購入をしてからすぐにハブを分解してグリスアップを行いました。
このグリスアップは回転性能よりも防水性を主な目的として入れています。
私はホイールを初めて乗る時はまず分解をしてしまうのですがODINは他メーカーと比べても初期のグリスが少なかった記憶があります。
そして9月29日の赤城山ヒルクライムで使用した際に生憎の小雨で初めての雨使用となってしまいました。その一週間前にもグリスアップを行ったのですが大会後に後輪から回る度に
「キュルキュル」
と嫌な音が鳴り始めてしまいました…
分解してみてみるとフリーボディにグリスがほぼ無い状態になっていました…
境原が綺麗にフリーボディの中を洗浄、グリスアップをしてくれたら無事に直りはしました。
小雨で一回走っただけでこのような状況になってしまうのはハブの防水性能が足りないのかなと思ってしまいます。
境原:さて、私が引き受けます。
九月、様々な事があり精神的にも参っていた時期でした。
そんな僕を矢澤先輩が付き添って気分転換の榛名山へ。
その帰りにバイクをとっかえっこしたら後輪辺りから「キュルキュル…」
「どうしたんですかこれ」と聞くと「わからん…なんか鳴ってきちゃった…」と。
そのころ他のハブをバラしていたこともあり、ばらしてみる事に。
フリーまで外したところでベアリングがこんにちは。
これは別物でしたがこんな状態になっている物も…
シャフト自体は綺麗、回してもそんなに違和感はない…
てことは…フリー…??
実はホイールの納期がかなり遅れていたことがあり、その言い分としては「新しいハブを作ってる」と言う…
そして今回のこの件。
そして、いざフリー側を回してみるとかすかに聞こえる「キュルキュル」
矢澤が「グリスアップした」と言っていたには悲しい量のグリスしか残っていませんでした。
ここで考えられるのは防水性の低さ。
水が浸入してグリスを流してしまい、金属同士の擦れ合いが発生していたと考えられます。
強めのグリスを接合部に塗り、馴染ませてから組み立てをしました。
いざ実際に乗ってもらうと音は消え、特筆するまでの抵抗もなかったと言って頂きました。
ここで注意して頂きたいのは、これは正攻法ではなく、マニュアル、説明書が無い中での苦肉の策でやった一例です。
全てのホイールで同じことをやったから直る、とは言えない事を御理解下さい。
一か月以上たった今でも音が鳴っていない事を見ると一安心している自分がいますが、いつ、どんな時に再発するのかわからない不安感は残っています。
やはり店長日記でもあった通り、「ただ売って終わり」のメーカーと言うのは乗り手にも、またメンテナンス的にも不安を残すような事態を引き起こします。
これでホイールが壊れたと言ったらどのような対応が待っているか…
考えるだけでもぞっとしてしまいます。